Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
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〒818-0135 福岡県太宰府市向佐野39
年報
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ダイオキシン類、有害化学物質による健康被害の防止とその対策に関する研究
2007年度(平成19年度)の研究テーマ
保健分野

新規テーマ
 陸域からの溶存態ケイ酸の流出機構と海域生態系に与える影響の解明
(H19-21、 水質課)
 (実態調査・分析)
 県内発生源からの全亜鉛の排出状況を明らかにするとともに、河川水質に与える影響評価手法を確立する。当該評価手法は河川水質改善等の行政施策を推進する際に有力なツールとなり得る。

新規テーマ
 陸域からの溶存態ケイ酸の流出機構と海域生態系に与える影響の解明
(H19-21、 水質課)
 (実態調査・分析)
 有明海のノリの不作・赤潮発生の原因を解明するため、珪藻の必須栄養塩である溶存態ケイ素の時空間的変動を把握する。そして、対象流域からの溶存態ケイ酸の流出機構及び海域での溶存態ケイ酸濃度の変動要因を解明し、これらの海域生態系への影響を把握する。
感染症の発生拡大防止及び食品の安全性確保に関する研究
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継続テーマ
 食品中ダイオキシン類の高感度・迅速分析方法の開発に関する研究
(H17-19、 生活化学課)
  (検査・分析法の開発・改善)
 H14~16年度に実施した「食品中のダイオキシン類及びその関連化合物に関する調査研究」の成果を基に、食品中ダイオキシン類分析法の高感度化,省力・短時間化、低コスト化を検討する。また、PCB同時分析についても併せて検討する。

継続テーマ
 有害有機臭素化物の食品汚染実態の把握に関する研究
(H17-19、 生活化学課)
  (実態調査・分析)
 H14~16年度に実施した「食品中有害臭素化合物の汚染実態の解明に関する研究」の成果を基に、有害有機臭素化物分析法の高感度化,高精度化を検討するとともに、有害有機臭素化物による食品汚染実態を明らかにする。

新規テーマ
 ダイオキシン類による油症等のヒト健康への影響解明及び症状の軽減化に関する研究
(H19-21、 生活化学課)
   (実態調査・分析)
 ダイオキシン類のヒト健康影響及び次世代影響を究明するとともに、油症患者の治療効果(症状の低減化)について科学的知見を集積する。
廃棄物の適正処理と有効利用に関する研究

新規テーマ
 最終処分場における汚染物質の動態と適正処分に関する研究
(H19-21、 廃棄物課)
 (予防・対策)
 最終処分場におけるガス発生や浸出水の高汚濁負荷の実態を調査し、その原因となる有機物の特定と動態を明らかにするとともに、硫化水素発生との関連性を解明することにより、汚濁物質の発生抑制対策や最終処分場の適正管理に資する。

新規テーマ
 循環資源有効利用技術の開発及びリサイクル資源の環境安全性に関する研究
   -焼却灰の有効利用技術に関する研究-
(H14-19、 廃棄物課)
 (予防・対策)
 県で推進しているRDF発電施設から発生する焼却灰をはじめ、都市ゴミ焼却灰を建設資材として有効利用するために必要な技術の検討および安全性の評価を行う。
大気環境の保全に関する研究

継続テーマ
 揮発性有機化合物(VOC)の排出実態と環境濃度に関する研究
(H17-19、 大気課)
 (実態調査・分析)
 PRTRの調査結果などを基に、福岡県におけるVOC排出実態等を明らかにするとともに、VOC排出実態とオキシダント濃度上昇との関係を明らかにする。

継続テーマ
 大気有害物質削減技術に関する実証研究
 -高活性炭素繊維による大気浄化の実証化基盤研究-
(H15-19、 大気課)
 (予防・対策)
 平成12~14年度に実施した「高活性炭素繊維(ACF)を用いた窒素酸化物類の除去に関する研究」の成果を基に、強制採気型・自然通風型の2タイプの大気浄化システムを設計、製作し、実証試験を行う。

継続テーマ
 化学物質分析法開発調査
(H18-21、 計測技術課)
 (検査・分析法の開発・改善)
 近年の化学物質の種類と量の増加に対して環境リスクを適切に評価し、環境リスクの削減を推進するため、LC/MSを用いた新たな化学物質分析法を開発する。

新規テーマ
 汚染土壌中ダイオキシン類の簡易測定法の研究開発
(H19-20、 計測技術課)
 (検査・分析法の開発・改善)
 汚染範囲の確定や汚染土壌除去・修復効果の確認等を行う場合に適用することができる迅速かつ低コストな土壌中ダイオキシン類簡易測定法を開発する。

新規テーマ
 土壌汚染に係る化学物質の処理に関する研究
(H16-19、 計測技術課)
 (予防・対策)
 土壌汚染対策の円滑な推進のために、安価な汚染土壌の処理方法が求められていることから、微生物の分解性を利用した処理方法の開発を行う。
ダイオキシン類、有害化学物質による健康被害の防止とその対策に関する研究

継続テーマ
 福岡県感染症発生動向調査事業についてホームページを用いた情報還元方法の開発
(H17-19、 情報管理課)
   (実態調査・分析)
 感染症予防対策の一環として、インターネット(ホームページ)を用いて感染症発生動向をタイムリーに情報還元する方法(システム)の検討を行う。

継続テーマ
 福岡県における健康情報システムの確立とその応用に関する研究
(H17-19、 情報管理課)
  (実態調査・分析)
 介護予防施策に有用な指標の作成も含めて、これまでの指標に留まらない健康指標を提示するとともに、新たな健康情報システムを構築する。

新規テーマ
 油症の健康影響に関する疫学的研究
(H19-21、 情報管理課)
  (実態調査・分析)
 油症患者の中で出現する様々な臨床所見、生化学検査、PCB、PCQ、ダイオキシン類等のデータを経年的に保存管理し、様々な要因の頻度と分布及び患者の生死を明らかにする。
 また、油症のリスク評価を行い、油症患者に対する有効な治療、健康管理、その他健康関連対策に必要な情報を提供する。
地域保健情報の解析、評価及び活用に関する研究
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 ① 
継続テーマ
 腸管病原性大腸菌の検出方法に関する研究
(H17-19、 病理細菌課)
 (検査・分析法の開発・改善)
 腸管凝集付着性大腸菌について、特別な機器等を必要としない簡便な検査法を新たに開発する。
 ② 
継続テーマ
 抗ウイルス医薬品を開発するための候補物質スクリーニング試験法の改良
(H18-19、 ウイルス課)
 (検査・分析法の開発・改善)
 低コストかつ迅速・効率的に、インフルエンザウイルス、HIVに対する薬剤候補物質を探索するスクリーニング試験法を開発する。

継続テーマ
 野生動物におけるE型肝炎ウイルス侵淫状況の調査研究
(H18-19 、ウイルス課)
  (実態調査・分析検査)
 今後、有害動物駆除等で野生動物の捕獲数が増えることに伴い喫食機会の増加が予測されるため、安全に食するための啓発活動の基礎資料として野生動物のE型肝炎ウイルス保有状況を把握する。
 
継続テーマ
 鶏肉のサルモネラ汚染状況を改善するための基礎的研究
(H17-20、 病理細菌課)
  (予防・対策)
 鶏肉のサルモネラ汚染率を減少させるため、サルモネラ汚染とブロイラー(養鶏の系統)との関係を明らかにする。

新規テーマ
 福岡県における腸管出血性大腸菌食中毒・感染症を防止するための研究
(H19-21 、病理細菌課)
  (予防・対策)
 腸管出血性大腸菌感染症について、早期発見・原因究明を行うために必要な高感度検出法、迅速解析法を確立する。
 また、厳重な感染予防対策の遂行を可能とする情報伝達システムを構築する。
 
継続テーマ
 インフルエンザ流行株の遺伝子レベルでの解析
(H18-19、 病理細菌課)
  (予防・対策)
 インフルエンザ流行初期を中心に、本県における流行ウイルスの遺伝子を検出するとともに、抗原性や薬剤耐性変異を解析し、流行対策に有用な情報を提供する。

継続テーマ
 福岡県における希少植物・群落の分布特性とその保全に関する研究
(H18-21、 環境生物課)
 (実態調査・分析)
 福岡県における希少植物・群落の分布・生育特性を把握、整理するとともに、分布状況に基づく地域評価を全県的に行い、生物多様性保全を効果的に推進するための基礎情報を得る。

継続テーマ
 福岡県における外来水生植物の生育状況と管理対策に関する研究
(H18-20、 環境生物課)
 (実態調査・分析)
 特定外来生物指定種等になっている外来水生植物を対象に、県内の分布実態を把握するとともに、在来種への影響等を把握することを目的とする。併せて、当該外来種の管理対策についても検討する。

継続テーマ
 生物多様性保全に向けた遺伝学的研究
(H18-20、 環境生物課)
  (実態調査・分析)
 旧来の希少生物種の生態学的な保全活動に遺伝学的な視点を導入することにより、生物種同士の遺伝的な差異を明らかとし、地理的由来や遺伝的多様性を評価・検討することを目的とする。
自然環境と生物多様性の保全に関する研究
水環境の保全に関する研究
環境分野